やっと/ついに/とうとう/ようやく

例文

 やっと 
 ついに 夢が実現した。
とうとう 
ようやく ※どれも実現までに長い時間がかかったことを表す



やっと

☞「時間がかかったが、大変だったができる限りのことをして実現させた」
 「ぎりぎりで余裕がない」
 うしろは「~た」で結果を表すことが多いが、その場合はいい結果のみ
)3年間勉強を続けて、やっと合格できた。
  何回も説明してもらって、やっと分かった。
  子ども一人がやっと通れる狭い通路
  家族3人がやっと生活できるだけの給料

ついに

☞「なかなかできなかったこと・~にならなかったことが、時間がかかって
  成立した・成立しなかった」
  いい結果・悪い結果どちらの場合も使えて、結果が出た瞬間に注目している。
)10年間取り組んできた実験が、ついに成功した。
  あんなにあった貯金が、ついになくなってしまった。

※時間が経てばかならず成立することには使えない→「やっと」ならOK
ついに冬になった× →やっと冬になった。 
  ついに日が沈んだ× →やっと日が沈んだ。
  ついに高校を卒業した×
  特別な前提を加えると、「ついに」も可
  →離婚後一人で育ててきた息子が、ついに高校を卒業する日を迎えた。

とうとう

☞「ついに」と言い換え可
 いい結果・悪い結果どちらの場合も使えるが、結果が出るまでの時間や
 過程、その苦労に注目している。
 イメージは「まもなく→いよいよ→とうとう」
)行こうか行くまいか、さんざん迷ったあげく、とうとう欠席してしまった。
  1日中待ったのに、彼はとうとう来なかった。

ようやく

☞「やっと」の意味に近く、いい結果の場合のみ使える
 時間や過程に注目している
)50歳になって、ようやく父の言っていたことが分かってきた。
  長い1日が終わり、ようやく日が沈み始めた。

+α

☞「やっと・ついに・とうとう・ようやく」それぞれの意味について考えた後、
  次の文を読んでどんな様子・背景を思い浮かべますか。
){やっとついにとうとうようやく}合格した。
→(個人的な妄想) やっと…合格掲示板の前で長かった3年間の努力を思い出してほっとする
         ついに…合格掲示板の前で、番号を見た瞬間ガッツポーズ
        とうとう…合格掲示板の前で、紆余曲折あった過程がフラッシュバック
        ようやく…二浪、三浪したがこれでスタートラインに立てた

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